ヘアマニキュアって、どお?調べてみました

町田の美容室ROWSEです

美容師を始めた頃は

けっこう使っていたんですが

最近は、ほとんど使わなくなった

ヘアマニキュア

 

アルカリカラー剤に比べて

傷まないけど明るく染まらないとか

色落ちが激しいことで一部の方には

支持されてるけど・・・・

という認識でした

そこで改めて調べてみました

白髪染めヘアマニキュアは

髪をマニキュアでコーティングする染め方になります

 

髪をコーティングをするため

髪の外側を染めて

髪へのダメージが非常に少ないと言われてます

 

 

ヘアマニキュアの成分は

ヘアマニキュアの染色成分は

酸性染料(タール色素)というものです

このタール色素は以前はコールタールから

蒸溜し合成されていましたが

現在は石油から作られることが多くなって

いるようです

 

タール色素はヘアマニキュア以外に

口紅やアイシャドー、チークなどにも使われていて
成分表示は赤201、黄401など「色 + 色番号」で表示

されてます

 

 

ヘアマニキュアが染まるメカニズム

①染める前  

髪の毛にはプラスイオンとマイナスイオンが存在しています。

髪の色を決めるメラニンは黒髪だと黒、白髪だと無色になっています。

②イオン結合で染まる  

 

白髪染めヘアマニキュアは、髪の毛のプラスイオンに

酸性染料のマイナスイオンがひっつくことで

髪をコーティングし 発色します。

ヘアマニキュアとヘアカラーの違い  

 

 

 

酸性染料は分子量が比較的大きいため、ヘアカラーや

ヘアカラーコンディショナーのように髪の内部に浸透せず

髪の表面を染めるにとどまります

また、 ヘアカラーのようにメラニンのブリーチをしないため

黒が目立ち、明るい色の表現は苦手です。

 

マニキュアの種類

ヘアマニキュアは髪を傷めず綺麗に染めることができる反面

色落ちが早くて

脱色作用がないために、

明るい色は表現しにくいなどの短所があります

それら短所を補うために

ヘアマニキュアにもいくつかの改良が

加えられた商品が存在しているようです

一般的なヘアマニキュアは

酸性染料(タール色素)のみを使ったのが

一番ポピュラーなヘアマニキュアです

ヘアマニキュアの特性が最も出やいです

髪へのダメージが非常に少なく感じる反面で

色持ちは3週間程度

根元、数ミリが染まりが浅いです

洗うたびに色落ちを感じます

 

ヘアカラーの成分配合のヘアマニキュア

直接染料や間接染料とかブリーチ剤といった

ヘアカラー成分のいくつかが含まれる

ヘアマニキュアタイプで

ヘアカラーの色持ちの良さやブリーチによる

明るい色の表現とヘアマニキュアの髪のコーティングにより

綺麗でしっかり染まることを目指したヘアマニキュア

ヘアカラー特有の髪内部へのダメージは通常のヘアカラーより

若干少なくなっているといわれてますが

それも使い方次第な感じがします

同じところを何度も染めると

問題があるような気がします

商品名称はヘアマニキュアですが

商品分類は医薬部外品になっているものの多くがこのタイプです

 

HC染料や塩基性染料や植物性染料が配合されているヘアマニキュア

ヘアカラートリートメント成分である

HC染料(ヘアカラー染料)

塩基性染料

植物性染料が入ったヘアマニキュアです

ヘアマニキュアのみでは髪内部の発色が少ないので

これらを補うことを目的とした商品です

 

ブリーチによるメラニンの漂白がないために

上記ヘアカラー成分入りヘアマニキュアと比較すると

染まり具合は若干劣るようですが

通常のヘアマニキュアと比較すると良くなっているようです

髪への傷みはヘアマニキュアと同程度で

ヘアマニキュアの長所を活かしながら染まりを良くした感じです

 

 

「ヘアマニキュアは髪の内部に浸透しないから安全ですよ」

と勧められて、白髪染めの代わりに使っていませんか?

実際に使ってみると、白髪染めのように頭皮がしみませんが・・・

髪はアルカリ系の染料に比べたら

ダメージはすくないのですが・・・・

では成分は?といいますと

 

ちょっと実は気になります・・・・

 

ヘアマニキュアの成分を見ると

もっとも多く含まれている水の次に

エタノールとあります

これはほとんどのヘアマニキュアと同様で

消毒と殺菌作用が強く

人間の身体には多すぎると

刺激になります

成分の語尾に「~エタノール」

と書かれてあっても同じです

他にも「~アミノフェノール」

という成分は、皮膚への刺激が強めなので

アレルギー反応を引き起こす可能性があるようです

 

色素の話で言うと

タール系色素とは

「赤227」「黄203」「黒401」のように
記載されている成分のことを言います

髪を染める染料であることは確かなのですが

旧表示指定成分というもので

発ガン性や皮膚病

アレルギーなどが懸念される色素といわれてます

無添加化粧品の中に

「タール系色素 無添加」を売りにしている

製品が多いのは

タール系色素が有害ということからのようです

 

 

タール色素とは?

タール色素は、最初は石炭から出来るコールタールを

原料にして作られた色素で、

ベンゼンやナフタレン、フェノールなどの

芳香族化合物から合成された「アゾ染料」のことでした

現在は石油から採れるナフサから作られていて

タール色素といってもコールタールは使用されていないようです

 

タール色素と呼ばれているものには

赤色、黄色、橙色、青色、緑色、褐色、黒色、紫色があり、

食用、医薬品及び医薬部外品用、

化粧品用と細かく分かれており、

さらに粘膜に使用できるものとできないものに分かれます。

タール色素の番号は世界共通になっていますが、

その扱いは各国に任されています。

日本では厚生労働省が食品のタール色素の

1日摂取量を調査しており

現在の摂取量であれば問題ないとしています

 

タール色素に対する調査が厳しいのはEU諸国や英国で

禁止したものや自主規制勧告を出したものがあります。

 

タール色素の安全性は?

以前から発がん性や子供の

ADHDの原因などが疑われていたようですが

現在問題になっているのは「特定芳香族アミン」で

アゾ染料が変化して発生する発がん性があるといわれる物質のようです

 

実際には非常に少量の添加ですのであまり危険視する必要はありませんが

一応危険といわれる色はチェックしておくと良いかも

 

なお天然色素でも刺激がある

あるいは発がん性が疑われるものはあるらしいので

その点にも注意は必要かもしれません

 

タール色素の役割は?

昔は天然の色素しか存在してないようでしたが

色づきや色持ちが悪かったり

色の調整が難しかったり安定的な供給ができなかったり

と色々な問題があったようです

 

それを安価で安定供給するために考え出されたのが

タール色素をはじめとする合成染料です

 

メイクアップ製品はもちろん、

基礎化粧品でも色は商品価値を決める大切な要素で

色々な角度から研究した上で決定されています。

 

以上のことから

ヘアマニキュアはたしかに成分として発がん性の

可能性を含んだ成分が配合されていることも否定できませんが

極論から言えば、直接くちから取り込んでいませんし

ヘアマニキュアの特性上、地肌からベッタリ塗布することもなく

毎日使用するわけではないので

成分がうんぬんというより、利便性が自分の

髪や好み、日々の生活に取り込んでいけるかどうか?

アルカリ系カラーと比較して

どちらが好みを満足できるか!?

という判断も決して間違った選択ではないと思います

それぞれの特性を知っている

担当の美容師にご相談くださいね

 

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